日本のゲーム業界は日本経済より速いペースで縮小しそう 元業界人の戯言
モンスターハンター:ワールド(通称MHW)のような大型タイトルは発売されましたが、日本のゲーム業界全体で見ると最近なんだか元気がない印象を受けます。
元気がないような印象を受ける要因は何なのか考察してみました。
日本のゲーム業界の不安要素
ゲーム人口が縮小
日本全体で人口は縮小傾向ですが、特に若年層の減少は顕著です。
将来有望な購買層になる人口が増えないのは業界として結構致命的な不安要素だと思います。
人口が減少すると当然経済規模も縮小しますが、日本では特に若年層の割合の減少が著しくゲーム業界に与えるインパクトは無視できないものとなりそうです。
日本経済の縮小速度より速いペースでゲーム業界が縮小していくのは避けられそうにありません。
パイが減れば今の業界規模は維持できる訳もなく、ゲーム会社の統廃合がさらに進み業界人の数も一定レベルまで縮小していくと考えられます。
最近は大作のほとんどが海外製
大型タイトルに関して特に近年は海外製のゲーム(いわゆる洋ゲー)ばっかりになってしまいました。
さらに日本のゲームメーカーの大型タイトルはシリーズ物ばっかりで、日本のゲームメーカーの資金力と開発力の低下が目立ってきています。
海外メーカーは新作の大作ゲームへ積極的に投資を行っているのに対して、日本のメーカーは大きな投資を渋る傾向が強いと感じます。
国内市場における日本ゲーム会社の立場も相対的に低下傾向にあり、このままだと国内市場の縮小と相まって国産の大作ゲームがほとんど出てこなくなる日も来るのではないかと思っています。
まとめ
上に書いた主な日本のゲーム業界の不安要素以外にも細かい事をあげればキリがありません。
パブリッシャー・デベロッパー共にゲーム会社の新陳代謝が活発であれば色々面白いゲーム会社が生まれてくると思いますが、日本のゲーム業界ではメインのゲーム会社が硬直化しつつあります。
いつか海外のようにゲームタイトルごとに必要な開発メンバーを集めるゲーム制作委員会的なゲーム制作スタイルが日本にもやってくる日がくると思います。
そうなると日本ではさらにゲーム会社の統廃合が進むでしょう。
ゲーム好きの一人として、ここに書いた元業界人の戯言が当たらず日本のゲーム業界に素晴らしい未来が来る事を祈っております。