アランウェイクは大人も楽しめるサスペンスホラーの名作

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アランウェイクはフィンランドのゲーム会社である『Remedy Entertainment』が開発したホラーゲームです。

このゲームはサスペンスとホラー要素がうまく融合したとても評価の高いアクションアドベンチャーゲームとなっています。

今回この『アランウェイク』をプレイしてクリアしましたのでレビューしていきたいと思います。

ゲーム内容

アランウェイク ブライトフォールズ

ストーリー

ゲームのストーリーや雰囲気はスティーブン・キングの小説や海外ドラマ『ツイン・ピークス』『LOST』などの影響を強く受けています。

売れっ子小説家アランが休暇で訪れた湖で妻のアリスを闇に連れ去られてしまい、闇からアリスを取り戻すため光の力で闇の不思議な力と戦うという内容です。

アランが訪れた湖はコールドロンレイクと呼ばれており、田舎町であるブライトフォールズや周辺の森や山、炭坑といった場所を覆う得体の知れない力を持っています。

アランが書いた小説は湖の力で現実になり、力を得た闇の勢力と戦いながら妻アリスを取り戻すため、かつてこの地に起きた事件を調査しながら各地を探索していくことになります。

システム

主人公アランはTPS(サード・パーソン・シューティング)視点でピストルやショットガンなど小型の武器を駆使して敵と戦います。

敵は闇で覆われているため銃弾は効かず、フラッシュライトなどの光を当て続けることによって闇を払う事により銃弾が当たるようになります。

信号弾を発するフレアガンや強い光を放つ閃光手榴弾は闇を払う強力な武器となっています。

目的地へは明るくなっている場所を目指していけば自然と着くことができ、『光』というものがストーリー上もゲームシステム上も重要な要素の一つとなっています。

また道中に落ちている書いた覚えのない小説の原稿を集めることも、物語を進める上で重要な要素の一つになっています。

グラフィック

アランウェイクのグラフィックは光の表現にこだわったゲーム内容にマッチした素晴らしいものとなっています。

光と闇という大きなテーマがあるため、『闇に覆われた敵の表現』、『光を放つ武器の表現』、『暗い場所の嫌悪感や不安感』、『明るい場所の安心感』など、上手く表現されています。

2010年当時発売のゲームと比べても基本的なグラフィックレベルは高いと思います。

またチャプター間に入る海外ドラマ風の演出は良く出来ており、このゲームをより印象深いものにしています。

各登場人物のキャラクターデザインも違和感なく素直にストーリーに溶け込んでおり、プレイヤーとしてゲームに引き込まれていきます。

建物や風景などのデザインも作りこまれているので、ストーリ上の雰囲気や世界感を上手に表現しています。

グラフィックのレベルと雰囲気、表現、ストーリーが上手に融合している数少ない作品のひとつだと思います。

音楽

ゲーム中で流れる音楽は多くはありませんが、物語の節目に流れる音楽はアランウェイクのストーリーや舞台の雰囲気にとてもマッチした音楽です。

音楽の権利関係でゴタゴタがあって一時期ゲームの販売が中止されていたことは残念です。

ストーリー上で音楽も重要な要素の一つとなっていますので、ゲームで使用する音楽にも力を入れていたことが伺えます。

通常のプレイ中は音楽が流れないことでストーリーの重要な部分で流れる音楽を印象深いものにしており、音楽を効果的に使っていると思います。

また随所に置かれているラジオから流れる音声もゲームの雰囲気をより深いものにしており、時間的な流れも感じられる効果的な演出となっています。

まとめ

アランウェイク ラバーズピーク

アランウェイクはストーリーと雰囲気、そしてゲームシステムが上手く融合した素晴らしいゲームだと思います。

過去にプレイしてから随分時間が経っても全然色あせる事のない名作サスペンスホラーゲームだと今回のプレイで感じることができました。

最近になってRemedy Entertainmentはアランウェイクの販売権が自社に戻ったと発表しました。

Remedyの製作予定が詰まっているということなのでまだ先になりそうですが、アランウェイクの次回作の製作は考えているようです。

ファンの一人としてアランウェイクの次回作に期待しているので気長に待ちたいと思います。