会社を退職する時の流れ
最近では新卒で就職した会社に定年まで在籍する社員は少数になってきていると思われます。
特に人材の流動性の高いIT系やゲーム系、エンターテインメント系の業界では転職するのは当たり前になってきています。
会社が倒産したり事業所の閉鎖などの会社都合による退職ならば、特に気にすることはないと思いますが、一身上の都合により退職する場合は予め準備が必要となります。
スムーズに退職するための流れを書いていこうと思います。
退職までの流れ
次の仕事を見つけておく
退職すると決めたら次の仕事を探しておいた方が良いと思います。
会社に就職する場合は今の会社の退職日はまだ決まっていないので、退職時期の目安だけ次の会社に伝えて内定をもらっておきましょう。
次の仕事が決まっていれば心理的負担も減り、退職しようかなと思っているだけから退職へ確実に進まないといけなくなりますので、この後の流れが進みやすくなります。
上司に相談する
次の仕事が決まっていれば次は上司に退職の意思を伝えることになります。
メールや社内チャットツール、もしくは口頭で「相談したいことがありますので、ご都合の良い時間はありますでしょうか?」のように、上司と2人で話し合う約束を取り付けましょう。
日時が決まったら、すぐに会議室などを予約して上司に予約した旨を伝えるのがいいと思います。
上司が「私の方で予約しておく」と言った場合は、必ず前日までに予約が入っているか確認が必要です。
忙しい上司だと約束した日時を忘れている事がありますので(出来る上司でそういう人はいません)、必ずその時間になったら上司の下に行って確認しましょう。
実際に上司と話し合う場ではどんなに引き留められても退職の意思が固いことを伝えて下さい。
そして退職理由としては内心そう思っていなくても「挑戦したい事ができました」など、今の仕事に不満があるような内容は避けて前向きな内容の方が良いと思います。
次の会社が決まっている場合は、その会社名は言わない方が良いと思います。
「○○の仕事をしようと考えています」程度のとどめておくのが無難です。
いじわるな上司だと業界でつながってる人に「あいつは採用するな」と触れ回る人も稀にいますので、次の就職先の情報があまり漏れないように注意が必要です。
営業日の日数や引継ぎ、有給消化日数も考慮した退職希望日も伝えておきましょう。
最短で退職希望日は会社に退職の意思を伝えた日から1か月以上先であれば問題ないと思います。
退職願を提出する
上司との話し合いがまとまったらすぐ次の日に退職願を渡しましょう。
自分から会社を辞めるので、退職理由は「一身上の都合により」になります。
もしブラック会社で経営不振によるリストラで退職されられたのを自己都合にしようとしていたり、残業代未払いなど会社とトラブルを抱えての退社の場合はここでは述べません。
その場合は然るべき専門家に相談することをおすすめします。
あくまで円満退社する場合なので注意して下さい。
引継ぎや資料の作成を進める
今抱えている仕事を別の人に引継ぎしないといけない場合は、必ず上司に引継ぎ先の担当者を決めてもらって下さい。
資料作成でいい場合は新人が見ても分かるような資料にしておきましょう。
ポイントとなる作業箇所では、一緒に写真や動画などを添付するとより分かりやすくなります。
PC上の作業もデスクトップ動画を撮るソフトがありますので残しておくと、より分かりやすくなります。
ライセンスや会社の備品の返却
PCにインストールしたソフトのライセンスの解除や返却を自分でしないといけない会社がありますので、ソフトを管理している部署に聞いて返却手続きを進めるといいと思います。
また会社から借りている備品の返却を出社最終日に忘れずに行いましょう。
一般的にはセキュリティカードや鍵、社員証、名刺、印鑑(会社から渡された場合)などです。
上記は上司に渡す場合が多いと思います。
退職日を過ぎて返却するものは健康保険証などがあります。
普通の会社であれば担当部署から退職手続きの案内がありますので、それに沿って進めていけば大丈夫です。
社内への挨拶
出社最終日に退職の挨拶をするのが一般的です。
昔はお世話になった人たちに直接一人一人あって挨拶して回るのが普通でしたが、最近はメールやチャットの関係者が見ているルームで退職の挨拶する会社もあります。
その会社に一番あったスタイルで挨拶をして下さい。
挨拶ではネガティブなことは言わないようにするのが一般的ですので気を付けておくといいと思います。
事務的な手続きを進める
退職日までに会社から離職票の記載内容の確認や退職時の誓約書などの書類の提出がありますので、送られてきたら内容をしっかりと確認してすぐに対応しておきましょう。
分からないことがあればちゃんと会社に電話等で確認を行って下さい。
放置すると面倒なことになる場合もありますので見落としのないように事務手続きをしっかりと進めましょう。
まとめ
今の時代は転職が一番簡単に年収を上げる手段だったりします。
転職を考えているなら退職は必ず通らないといけない道です。
行き当たりばったりでトラブルを抱えて会社を退職するよりも、しっかりとした段取りのもとに円満退職できる方が絶対に良いに決まっています。
上手な退職をして自分の人生を豊かなものに変えていきましょう。