プログラミングで一番大事な事は楽すること

偶数奇数を判定するための途方もない以下のようなプログラミングコードがネット上で話題になっています。

Public Function a(b)
  Select Case b
    Case 1
      a = True
    Case 2
      a = False
    Case 3
      a = True
    Case 4
      a = False
     :
    (中略)
     :
    Case 10000
      a = False
  End Select
End Function

プログラム引用元: 偶数/奇数の判定 -任意の整数の偶数/奇数を判定するモジュールを開発- Visual Basic(VBA) | 教えて!goo

このプログラムの問題点

このプログラムの発想力と行動力は常人の域を逸していて逆に凄いと思ってしまうほど独創的です。

このプログラムでは『整数の奇数と偶数の判定』という命題が『10000までの整数にTrueかFalseの判定を与える』という異質なものになってしまっています。

プログラマーに限らず常人なら『偶数か奇数』=『2で割り切れるかどうか』と考えます。

関数に与えられたbを2で割った余りで判定すれば数行で済みます。

プログラムの行数でお金をもらえる時代がありましたので、この質問者の先輩方が特殊な遺産を残していた可能性もあります。

質問者はそれを参考に学習してしまった可能性もありますが、それでもこのコードはちょっと擁護できる域を逸してしまっています。

プログラミングで大事な事は楽をすること

プログラミングで大事なことは楽をすることです。

楽をすると言っても他人のプログラムをコピペしたり、同じ処理を必要回数分コピペすることではありません。

同じような処理は効率よくまとめ、より少ないコーディングで実現可能な方法やアルゴリズムを苦労して考え、可読性やコードの見通しを良くして実際の実装や運用で楽をすることです。

一言で言うと『(実装や運用で)楽をするために、苦労して(楽する方法を考え出す事を)頑張る』だと思います。

まとめ

逆に言うと冒頭で紹介したコードを書くようなプログラマーでも仕事があったということになります。(周りの人は凄く苦労すると思いますが・・・)

プログラミングは難しくないですしプログラマーは誰でもなることができます。

プログラマーに必要な能力は本質を理解して楽する手順を考えることです。

本質を理解せず楽する手順を考えるのが苦手な人は冒頭のようなコードになってしまいます。

しかし心配は要りません。

人間は経験から成長することのできる生物です。

経験から学び今後のプログラミングに生かしていけばいいのです。

何か仕様を聞いたらパッと『この方法だと簡単に実装できるな』と思い浮かぶような、本質を理解して楽できるプログラマーを目指して頑張りましょう。