転職や就職するとき履歴書や面接で気を付けるポイント

2019年3月29日

気合を入れる就職活動中の女性

私は会社の創業期~成長期に技術系の面接官として多くの人を見てきました。

その時の経験を元に転職や就職する人が履歴書や面接で、何が評価され何を気を付ければいいのかを解説していきたいと思います。

ゲーム業界に近い会社でしたが、他の業界の会社でも転職や就職の履歴書や面接で気を付けるポイントはあまり変わらないと思います。

履歴書で見られる面接で聞かれるポイント

志望動機

志望動機は必ず聞かれると思いますが、一般的に無難な回答であれば特に減点もされませんが注目もされません。

一番知りたい志望動機は「弊社でなければならなかった理由」です。

その理由が志望動機に含まれていない場合は、採用順位として後回しにしていました。

また「他にも受けている会社、内定をもらっている会社はありますか?」や「仮に内定を出したら来てくれますか?」という質問もしていたと思います。

志望理由と合わせて確実に来てくれる人を優先して内定を出すようにしていました。

職歴や学歴

当たり前ですが基本的な経歴は一通りチェックされます。

経歴に空白期間があれば必ず質問されますので、正当な理由がない限り減点対象として見られます。

例えばA社を辞めてB社に入るまでの1か月間に経歴の空白があった場合、「この1か月間は何をされていたんですか?」という趣旨の質問をされます。

外的要因による本人の努力じゃどうしようもなかった理由、例えば突然のリストラや事業所閉鎖、会社倒産のために就職活動していたとか身内の病気など、が無ければ要注意となります。

会社を辞める前に次の就職先を決めて空白期間を作らず、正当な理由で辞めている人については特に減点対象とはしていませんでした。

学校や会社を辞めた理由

学校を中退している人の場合は必ずチェックされます。

家庭内の事情であれば問題ないですが、新しくやりたいことが見つかったとか行きたくなくなったとか本人の意思による中退は減点対象となります。

会社を辞めた理由も仕事に後ろ向きな理由だと減点対象になる可能性がありますが、転職の場合一番気にされるところは転職回数と期間です。

30代以上で3回以上転職を繰り返している人についてはよっぽどの実績が無い限り採用しませんでした。

ただ転職を短期間で繰り返している人には理由があり、採用しても結局短期間で転職してしまう確率が高かったと思います。

実績とスキル

業界としての年齢相応の実績とスキルは一番大きな部分です。

まず実績ですがどういう仕事に携わってきたのか職務経歴書に沿って質問されます。

自分の実績を大きく見せようとしている人もいますので、気になるポイントは必ず質問されます。

そしてポジションにあったスキルを有しているのかそれとなく確認していきます。

もし見当違いの返答でも特にこちらから指摘はせずに、スキルが怪しいということで減点します。

基本的に一般的な募集であれば年齢相応以上の実績とスキルがあって他に問題がなければ、ほぼ100%受かります。

会社に「今このスキルがピンポイントで欲しい。他は足りてる」という場合は、そのピンポイントとなる実績とスキルが受けた人の中でトップクラスでないと受かるのが難しい場合もあります。

人物像と性格

これは履歴書では分かりづらい部分で面接や診断テストで明らかにしてきます。

面接では診断テストを見ながら「長所や短所」、「今までに苦労したエピソード」、「誇れる経験」などの質問をして人物像と性格を把握しようとしていました。

基本的に面接では自分を良く見せようと作っている人が多いので、履歴書に書いてあることと面接時の質問の答えに矛盾がある場合は減点にすることが多かったと思います。

例えば「長所と短所」を聞いた時に「何にでも前向きに取り組み頑張れること」と答えているのに、転職の間隔が短い・多いなどです。

緊張していて受け答えがぎこちないとか詰まることに対して、特に減点の対象にはしていませんでした。

しかし、質問に対してはぐらかすとか質問の答えになっていない、事前に覚えてきたであろう模範解答的なものを無理やり答えに当てはめて自分の言葉で答えていない等の違和感があった場合は面接官側の警戒レベルが上がります。

模範解答を覚えてきたであろう答えをしている人は矛盾に陥りやすい傾向があり、矛盾が出ると減点対象になるので自分の言葉で答えていない人は注意が必要だと思います。

まとめ

採用基準を簡単に一言で言えば、「社内で他の人と仲良くできてトラブルを起こさず、今の会社の業務に長く貢献してくれそうな人物か?」です。

実績やスキルが十分そうなのに、何故か全然違う業界の日雇いで働いていた人がいました。

私としては同じ業界で働かないことが怪しいポイントだったので不採用としていたのですが、会社的な人手不足もあり社長が採用を決めました。

会社に入ってからは仕事も出来て他の人と仲良くできる人でしたので、何故他の業界の日雇いで働いていたのだろうと疑問でした。

しかし、その人は日雇いする前に働いていた会社の元同僚に物凄く会いたがらないということが分かってきました。

最終的に社内の人間に手を出して不貞を働いたということです。前々の会社で同じようなことを起こして同じ業界にいられずに他業界の日雇いをしていたということで納得ができました。

このように履歴書のおかしな部分は普通にバレますし、嘘も作っている自分も見抜かれます。

このことにさえ注意すれば履歴書や面接で減点されることはありません。

あとは職歴やスキルの加点であったり何か光るものが他に受けている人よりもあって、会社の方針転換等運が悪くなければ採用されると思います。

ここで書いたポイントが就職や転職の活動をされている方のお役に立てば幸いです。