ガチャ規制は世界的な流れ
任天堂がベルギーでリリースしているモバイルゲームのサービスを8月下旬に終了すると発表しました。
終了するゲームタイトルは「どうぶつの森 ポケットキャンプ」と「ファイアーエムブレム ヒーローズ」の2本ということです。
これはルートボックス(いわゆるガチャ的な課金システム)規制の流れを受けてのことのようです。
任天堂によると同様の機能を備えるゲームタイトルは、今後ベルギーでリリースされることは無いという事です。
ガチャシステムは賭博にあたるか
ベルギーではルートボックスのシステムは賭博にあたるという判断が相次いでいるということのようです。
また欧米のギャンブル規制当局がルートボックスのシステムについて共同声明を発表しています。
共同声明によると「ギャンブルと他のデジタルエンターテイメントの境界」が曖昧になってきていることに触れています。
スキンの抽選やルートボックスなど、ギャンブルと境界がはっきりしないことによるリスクを徹底的に分析していくとしています。
ベルギーのように賭博と判断され始めている国もあれば検討段階の国もあり、ルートボックスの将来は不透明です。
いずれにしてもルートボックスのようなシステムに対して世界の流れとして何らかの枠組みが出来ることは間違いないように思えます。
大手ゲーム会社はルートボックスから撤退
Electronic Artsがベルギー当局から「FIFA 18」のシステムで捜査を受けており、他の大手のゲームでも賭博認定されたゲームでシステムの見直しを行っています。
「オーバーウォッチ」や「カウンターストライク:グローバル・オフェンシブ」ではルートボックス販売の見直しを行いました。
また、スクウェア・エニックスは「MOBIUS FINAL FANTASY」「KINGDOM HEARTS Union χ [Cross]」「DISSIDIA FINAL FANTASY OPERA OMNIA(OO)」のモバイルゲーム3本のサービスを終了しています。
そして今回任天堂が「どうぶつの森 ポケットキャンプ」と「ファイアーエムブレム ヒーローズ」を終了させます。
まとめ
日本にいるとガチャ課金のシステムに対して麻痺してしまっているので、世界的なガチャ規制に関して実感しにくいのかもしれません。
ユーザ側というよりはガチャによる集金システムだけで収益を上げている自称ゲーム会社については、今後益々風当りが厳しくなるのではないかと予想されます。
優れた集金システムを開発することに一生懸命になるのではなく、ゲーム本来の面白さを追求してゲームの価値を高めるゲーム会社が増えてくれることを願っています。