全自動衣服折り畳み機のランドロイド開発の会社が倒産
全自動で選択した衣類を折り畳んでくれるロボット「ランドロイド」を開発していたセブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズが4月23日に破産手続きを開始したそうです。
負債は22億5000万
負債の総額は22億5000万にのぼり債権者は200人とのことです。
2014年の会社設立以来赤字が続き「資金繰りが悪化し営業の見通しが立たなくなった」ということのようです。
2016年には、パナソニック、大和ハウス工業、SBIインベストメントが運営するファンドなどを引受手とした第三者割当増資、技術開発提携および販売提携により60億円の資金調達を実施。
さらに商品化に向けパナソニックと大和ハウス工業を引受先とした第三者割当増資により総額10億円の資金調達を昨年9月に実施したばかりでした。
ランドロイド事業は譲渡
ランドロイドは2017年5月から販売受付を開始しており仮の販売価格は185万円と発表されていました。
しかし2017年中にランドロイドが販売されることはなく2018年後半から2019年3月くらいを目途に販売が延期され、そしてとうとう事業継続が困難となり販売することなく今回の事態に至りました。
ランドロイド事業は譲渡の交渉中とのことで、現在自社でのランドロイド開発は中止しており今後については未定となっています。
事業失敗の原因
衣類の自動折り畳みには想像していた以上に技術的な課題があり、開発の遅れで発売延期が続き想定以上に開発費用が膨らんだようです。
生地の質が想像以上に多様であり、特に滑りやすい生地や固い生地に対して自動折り畳みがうまく出来なかったということで、想定の甘さが浮き彫りになっています。
まとめ
需要はあるけど今まで実用化できなかった分野への意欲的な挑戦でしたが、今回はあえなく撃沈してしまいました。
期待していた人も多かったと思いますが時代が早すぎたのかもしれません。
AI学習なども駆使していたということのようですが、もう少し時代が進んで人間の手が再現できるようなロボットアームが実用化されるころには難なく発売できていたと思います。
ベンチャーらしい挑戦でありこういう不可能と思われていたことにチャレンジするベンチャーがどんどん表れてくる時代になっていくよう願っています。