人口が減少している日本で成長する産業
日本での人口減少が顕著になってきました。
これからどんどん減少速度は加速していくものと思われます。
また、7日に内閣府が発表した8月の景気動向指数(速報)で、景気の基調判断を「悪化」に下方修正しました。
10月から始まった消費税の引き上げによって景気の悪化度合いは進み、さらに来年のオリンピック後は景気の悪化速度が加速するものと思われます。
そのような状況の中で、今後衰退する産業や成長する産業を考えてみたいと思います。
衰退する主な産業
衣食住に絡む産業
日本の人口は加速度的に減少していってますので、人の生活に絡む産業は自然と衰退していくと思います。
ひとりの人がいつもより着る服を大量に買いだしたり、食べるものをたくさん買いだしたり、住む家をたくさん借りたり買ったりすることはないからです。
これらの産業は人の数が減ると自然に全体のパイがへるので、業者間でそれらの取り合いになるだけです。
全体として見た場合、これらの産業は日本でゆるやかに衰退していくものと予想できます。
若者向け産業
ターゲットにしている購買層が若者向けの産業は、衣食住の平均的な衰退速度よりも速いペースで衰退していくと考えられます。
人口減少に加えて日本の人口比に占める若者の割合がどんどん減っているからです。
さらに、若者の給料も全然上がっていないので若者向け産業の伸び代もありません。
ブームや価値観の転換などで一時的に一部の業者が成長するかもしれませんが、若者向け産業全体で見た場合の経済規模は縮小傾向だと思います。
成長する主な産業
AI分野や自動化に絡むIT産業
人口減少に伴って求人をかけても人手が集まらない事が多くなってきており、それらの人手不足を補うため色々な分野でAI化が進んでくると思います。
働き手が減れば減るほどそれまでITと無縁だった分野でもIT化が進むと思われます。
実際、サポートセンターなどではAIの活用が始まっています。
これからはAIの活用範囲がどんどん広がっていきますので、AI分野とそれをシステム化するIT産業はかなりの伸び代を持っているものと思われます。
特に高度な知識とスキルを兼ね備えたプログラマーは、今後30~50年以上重宝されると考えられます。
高齢者向け産業
若者とは対照的に日本の高齢者の人口比率は爆発的に高くなっていっています。
高齢者向けビジネスはおそらく今後数十年成長を続ける産業になると思われます。
さらに高齢者は若者に比べるとお金を持っているので、若者向けより客単価の高いビジネスが成り立つため、この分野に企業は参入しやすいと考えられます。
参入しやすいため業者が増えてパイの食い合いになると、全体としては成長産業ですが淘汰されて業者の数が減るまで個々の業者に儲けが出ない事態もあり得ると思います。
ただ誰も参入していないような高齢者向けの隙間産業にはビジネスチャンスがありますので、アイデア次第で大成功する可能性が高い事は間違いないと思います。
まとめ
人口減少が続く日本では成長する産業と衰退する産業がハッキリと分かれると思います。
これからの日本では、人口が減少しても成長している分野や未開拓の分野を探して挑戦することが、生き残るコツだと思います。
ここで書いた分野以外にも探せば成長する産業はまだまだ見つかると思いますので、自分で見つけて積極的に挑戦していきましょう。