良い赤字と悪い赤字について

シーソー 比較

事業の赤字には良い赤字と悪い赤字があると思います。

良い赤字と悪い赤字について書いていこうと思います。

良い赤字について

繰り返し

赤字は赤字でも立ち上げた事業の売上が伸び続けており、さらに売上を伸ばすための各種投資による赤字であれば良い赤字だと思います。

この場合の赤字はやろうと思えば簡単に黒字化することができます。

投資を控えればすぐに黒字になります。

この良い赤字を出し続けている有名な企業としてはソフトバンクやアマゾンが挙げられると思います。

先を見越して常に大規模な投資を行っているので赤字続きですが、売上は伸び続けています。

売上が伸び続けている限りキャッシュフローにさえ気を付けていれば、基本的に倒産することはありません。

シムシティで言えばお金を借りてキャッシュを確保して、都市開発にかける金額を増やし、短期間で都市をどんどん成長させていく手法に似ています。

年利3%でお金を借りて、その資金で会社の売上を10%成長させる感じです。

借りた年は赤字でも次の年には回収できてしまいます。

常に赤字でも次の年に前年の赤字を上回る成長率を維持できれば、前の年の赤字を次の年で回収しても利益が出てを毎年繰り返せるので、潰れることなく急成長していけます。

毎年の利益以上に投資して次の年に回収していく赤字は、良い赤字と言えると思います。

悪い赤字について

業績が悪化した衰退期の会社

事業の売上が伸びていない、または下がり続けている状態での赤字は悪い赤字だと言えます。

この状態から黒字化しようと思うと事業のコストカットに動かざるを得ません。

コストカットしたところで金額的にはたかが知れているので、黒字化できない場合も多いと思います。

投資にかけられるお金もないので、さらに規模が縮小していき赤字幅も大きくなっていきます。

そしてやがて倒産という道筋をたどることになると思われます。

この負のスパイラルを引き起こすような赤字になってしまうと、多分挽回するのはとても大変です。

リストラはもちろんの事、会社の規模を創業当時にまで縮小せざるを得ない場合もあるかもしれません。

振り出しに戻ってうまくいけばよいですが、そうなる場合は少ないと思います。

悪い赤字を抱えた大多数の会社は耐え切れずに倒産する運命です。

まとめ

投資したお金から出た芽

会社で事業を営む以上は成長し続けなければならないと思います。

常に先を見越した投資を会社に余裕のあるうちの行っていくのが正しい会社の姿だと思います。

行き詰ってからではどうすることもできません。

悪い赤字にならないように常に事業の成長を意識して舵をとらなければならないと思います。

事業が軌道に乗って利益が安定して出るようになったと安心していると、成長が頭打ちになります。

そして、いつしか身動きがとれなくなり気付いたら時既に遅しという事態になり、倒産へまっしぐらです。

そうならないためにも良い赤字と悪い赤字の違いを認識して、事業を成長させていきましょう。