【ゲーム業界】ゲーム会社は意外とホワイトです

ゲームコントローラーの十字キー

ゲーム会社で働きたいけどブラックなイメージがあるから迷っている方も多いと思います。

昔のゲーム会社は確かにブラックでした。

ゲームが完成するまで2~3か月休みなしで馬車馬のように働き、マスターアップ後は1か月休むなどのように体力を使う仕事でした。

しかしその悪いイメージを改善するためにゲーム業界は長年にわたって働き方を改善する努力を行ってきました。

結果として現在はゲーム会社はホワイトなところが多くなっています。

現在一般的なゲーム会社の現状

休日について

最近ではほとんどのゲーム会社が土日祝は休みとなっています。

また忙しくて休日出勤しなければならない場合でも、必ず振休や代休を貰えるようになっている会社が多いと思います。

そしてどんなに忙しくても意外と労働基準法を気にしているゲーム会社が多いので、休み無しでの労働基準法に違反するような無理な連勤はありません。

残業について

残業時間も極力減らすように動いているゲーム会社が多いと思います。

夜10時を超えるような残業は正当な理由が無いとまず認められません。

月の残業時間は20~30時間程度を目標に設定している会社も多く、用が無ければさっさと退社しなさいという雰囲気になっています。

本当に忙しい時のために普通の日の残業時間は極力少なくするようにしているところが大半だと思います。

有休取得について

仕事に影響を及ぼさなければ希望の日に簡単に有休取得できるゲーム会社ばかりです。

特に有休が取得しづらいというゲーム会社はないと思います。

申請理由も特に細かいことを聞かれるようなことはありません。

給与水準について

昔のゲーム会社は薄給で長時間労働の代表みたいな感じでした。

最近は人材の流動性の高さとソーシャル系開発会社の給与の高さもあって、随分と普通の給与水準になってきているかと思います。

年収の目安として東京にある調子のよいゲーム会社なら、新人で300万前後、中堅で400~500万程度、上級の管理職クラスで600~700万程度だと思います。

もちろん目安ですので会社によって±100万程度は前後しますし、ゲーム会社によっては業績によるボーナス払いのため年度によって上下することもあります。

ちなみにゲーム会社のほとんどが、給与を年俸契約にしていますので残業時間による年収の上下はほとんどありません。

もちろん契約にある見込み残業時間を超えた分は支払われますが、毎月の見込み残業時間を大幅に超え続けるような状況はほとんど発生しません。

繁忙期について

ゲーム会社は複数のプロジェクト単位で動いており、プロジェクトの状況によって繁忙期があります。

プロジェクトが違えば忙しい時期は異なってきます。

基本的に忙しい時期はiOSやAndroidなどのガチャなどで売り上げを確保するようなソーシャル系と呼ばれるゲームであれば、リリース前数週間とリリース後数週間、そして運営に入ってからのイベント前後が忙しい時期となります。

コンシューマ系のゲームであればマスターアップまでの、もしくは納品日までの数週間が忙しい時期となります。

この時期は残業や休日出勤も多いですが、後で必ずその分の振休と代休や残業時間の調整があります。

昔ブラック業界だった反動で、現在では基本的に労働基準法を無視して働かせるゲーム会社は皆無になっています。

転勤について

各地に拠点を持つゲーム会社であれば稀に事業所閉鎖などで転勤になることがあります。

基本的に事業所閉鎖でも転勤すれば辞めなくてもいい場合が多いですが、家族がいて家を買ってしまった人などは退職を選択する人も多いです。

本社で働く場合は気にする必要はありませんが、地方の事業所で働く場合は気に留めておく必要があります。

基本的に事業所閉鎖で会社が社員を無理矢理リストラすることはないですが、その事業所の社員を本社や他の事業所で受け入れるのが難しい場合があります。

その時は関連会社への移籍や他のゲーム会社への転職などの斡旋をして、その事業所の社員には退職してもらい事業所閉鎖となる場合があります。

リストラについて

リストラについてはゲーム会社によってまちまちで、まだブラックな要素が残っているところもあります。

退職金を上乗せして希望退職を募る会社もありますし、リストラ候補用の部署やゲームとは全く関係ない部署への移動がある会社もあります。

大半のゲーム会社はリストラに関してブラックな要素はないと思いますが、古いゲーム会社やワンマンな社長のゲーム会社では古い体質のところがあります。

直接リストラと言われませんが簡単な流れとしては以下のような仕組みです。

プロジェクト終了後、開発メンバーはいったん人員をプールする部署に移動させられます。

そして新しいプロジェクトのマネージャーがそのプールから開発メンバーをピックアップするという方式です。

どこのプロジェクトからも長期間使ってもらえない人員はリストラ候補となり、会社からプレッシャーがかかって自主的に退職していくという流れです。

また社長に嫌われると、会社とは別の場所にある倉庫のような何もない部屋が勤務地の部署に移動させられ、一日中何もすることがないという追い出し部屋方式の会社もあるようです。

会社の業績に関係なくこのようなブラック要素を残しているゲーム会社もありますがごく一部です。

大半のまともなゲーム会社ではこのようなことはありませんので、業績が悪くならない限りリストラについてはあまり心配しなくてもいいと思います。

まとめ

現在のゲーム業界では労働基準法を守らないゲーム会社は皆無と言えると思います。

業界的に転職が当たり前になりましたし、技術者が不足している状況ですので会社の条件が悪いとすぐにいい条件のところへ人材が流出してしまいます。

ゲーム会社としてはいい人材をなるべく留めておきたいという意向が強いため、労働条件に付いてはかなり気にしていると思います。

現在のゲーム業界は他の業界に比べてホワイトであると言えますので、ゲーム業界を目指している方は安心して就職や転職活動を行って下さい。